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キャリアデザイン企画&しごと研究 明日製作所

ライドシェアへの疑問

少し前、ライドシェアが話題になっていました。
政府としては、既存のタクシー会社が関与する形で部分的に認める方針となったようです。
これに対し、多くの経済学者から批判が出ているようですが。。。

 

そもそも、なぜライドシェアなのか。
タクシーの運転手不足を解消するのに、これがほんとうに最適な解決策なのか。

 

新しいことをやるにはデメリットがつきまといますが、基本的にはメリットとの比較かと思います。
果たしてライドシェア導入は、メリットがデメリットを上回るのか。

 

ライドシェアのデメリットは言うまでもなく安全性でしょう。
メリットについて、巷の学者説明では料金の下落と運転手不足解消だとか。
それ、ほんとでしょうか。

 

料金が下がることは利用者にはメリットでしょうけれど、ほんとに便利になるのでしょうか。
それって大都市だけで通用する話では。
安全性を上回るメリットが全国的に波及しますか?

 

先例として長距離バスの規制緩和で悲惨な事故が多発したことを思い出さずにはいられません。
早稲田大学の学生などが多数乗車していた軽井沢スキーバス転落事故や、関越自動車道での高速バス居眠り運転事故では多くの犠牲者が出ました。

 

大学生のわが娘の話になりますが、ライブを見に行くとかでしょっしゅう東京に行っているようです。
下宿しているので目が届きませんが、帰ってきたときに聞くと安いツアー系バスで往復しているようです。
やはり心配なので、夜行バスに乗るなら鉄道系や名前の通ったバス会社系を選ぶように言うと
「じゃあ差額出してよ」という始末。

学業の関係なら交通費は出しますけど、遊びのために仕送り以上を支出するのは、下宿するときの約束と違うことになるので応じません。
というわけで、リスクを考えない娘はまた安いバスを探し、親はそれを止める有効な手立てはないのがつらいところです。

 

このような先例があるいっぽうで別の疑問。
ほんとうに先進国でライドシェアは普及しているのか。
アメリカの一部の話が飾られて伝えられてるのではないのか。
さらに、一部のマスコミ等がインバウンドや地方の公共交通対応の解決策みたいな解説をしているのに、大きな違和感を感じてしまうのです。