S.boy blog2 明日製作所

キャリアデザイン企画&しごと研究 明日製作所

ライドシェアへの疑問

少し前、ライドシェアが話題になっていました。
政府としては、既存のタクシー会社が関与する形で部分的に認める方針となったようです。
これに対し、多くの経済学者から批判が出ているようですが。。。

 

そもそも、なぜライドシェアなのか。
タクシーの運転手不足を解消するのに、これがほんとうに最適な解決策なのか。

 

新しいことをやるにはデメリットがつきまといますが、基本的にはメリットとの比較かと思います。
果たしてライドシェア導入は、メリットがデメリットを上回るのか。

 

ライドシェアのデメリットは言うまでもなく安全性でしょう。
メリットについて、巷の学者説明では料金の下落と運転手不足解消だとか。
それ、ほんとでしょうか。

 

料金が下がることは利用者にはメリットでしょうけれど、ほんとに便利になるのでしょうか。
それって大都市だけで通用する話では。
安全性を上回るメリットが全国的に波及しますか?

 

先例として長距離バスの規制緩和で悲惨な事故が多発したことを思い出さずにはいられません。
早稲田大学の学生などが多数乗車していた軽井沢スキーバス転落事故や、関越自動車道での高速バス居眠り運転事故では多くの犠牲者が出ました。

 

大学生のわが娘の話になりますが、ライブを見に行くとかでしょっしゅう東京に行っているようです。
下宿しているので目が届きませんが、帰ってきたときに聞くと安いツアー系バスで往復しているようです。
やはり心配なので、夜行バスに乗るなら鉄道系や名前の通ったバス会社系を選ぶように言うと
「じゃあ差額出してよ」という始末。

学業の関係なら交通費は出しますけど、遊びのために仕送り以上を支出するのは、下宿するときの約束と違うことになるので応じません。
というわけで、リスクを考えない娘はまた安いバスを探し、親はそれを止める有効な手立てはないのがつらいところです。

 

このような先例があるいっぽうで別の疑問。
ほんとうに先進国でライドシェアは普及しているのか。
アメリカの一部の話が飾られて伝えられてるのではないのか。
さらに、一部のマスコミ等がインバウンドや地方の公共交通対応の解決策みたいな解説をしているのに、大きな違和感を感じてしまうのです。

 

つらい症状 

昨日の日曜日、朝起きるとなんともいえない体のだるさ。だるいというか重いというか。
午後、いつもどおりにコワーキングスペースにて受験勉強。試験までちょうど4週間なので、のんびりしてられないです。しかし、体のだるさでなかなか集中できない。
途中、栄養ドリンクを飲んだものの、どうにもしんどいので日没頃に退散。

食欲もなく、というか胃も痛くなってきました。そして、寝る前頃には悪寒。トイレに行くと寒さでブルブル震えが止まらない始末。熱はないのです。完全な平熱。そして、夜中は寝汗。

おそらく、花粉の初期症状です。私はそのシーズンの初日、こういう自律神経がやられたような変な症状が出ます。いつも熱は上がらないです。その一方で、体全体のバランスがおかしくなり、体内でなんというか、変な化学反応が起こっているような感覚に襲われるのです。

今朝、大量の寝汗をかいてから起きると、症状はほとんどありません。熱もいつもどおり。
天気予報ではスギ花粉はそれほど飛んでないと言っていますが、私の場合は微量に大きく反応するような気がします。
毎年、この季節は似たような症状に襲われますが、今年はいつも以上にきつかったようにも思いました。

写真はとくに関係ないですが、先日伊賀上野の駅で見かけたポスターです。

 

 

「令和5年版労働経済の分析」を見る

キャリアコンサルタント試験対策として、厚生労働省の報告書「令和5年版労働経済の分析」を見ています。
これまで役所関係の資料ってほとんど見たことがなかったのですが、これを含めいくつかの報告書が試験にわりとよく出ているようで、対象のものはダウンロードして見ています。
この労働経済分析もそのひとつです。

令和5年版としての労働経済分析は昨年の令和5年9月に発行されています。なので中身はおおよそ2022年のデータをベースに報告がまとめられています。
しかし、役所なので資料名は「令和~」となっていますが、中身は西暦の2022年とかで表示されているところが多く、この年度の取り扱いはなんとかならんのかという印象です。

それはさておき、中身を見て行きます。
トピックスを挙げると
・雇用情勢は感染症の影響を抜け出し持ち直しの様子。
・女性の正規雇用者数は堅調に増加
・宿泊、飲食、生活関連サービスは、前年の減少から増加に転じた
・すべての産業で人手不足
・転職者は新型コロナ下で減少していたが、3年ぶりに増加
・2022年の民間主要企業の賃上げ率は2.20%。ただし、物価上昇で実質賃金は減少。
・他国に比べ、日本は賃金が伸び悩んでいる
・その理由
 (1)企業の内部留保は増えてる。不透明な景況感にリスクを取れない思惑。
 (2)労使関係において、労働側(組合等)の交渉力が低下しているのではないか
 (3)パート比率、勤続年数等、雇用者の構成変化
 (4)日本型雇用慣行の変容
 (5)労働者ニーズの多様化(高年齢層の増加等)

また、他国との比較資料を見ていると、日本の生産性がかなり悪いことであると認識せざるを得ません。日本の回復は、この資料を見る範囲では、そう簡単ではなく遠い道のりなのだろうと認識せざるを得ませんでした。

「限りなくシンプルに、豊かに暮らす」 著者:枡野俊明

前回のブログで紹介した「限りなくシンプルに、豊かに暮らす」は、こちらです。

 

 

著者の枡野俊明さんは川﨑にあるお寺の僧侶の方です。本の内容は、僧侶の方が書かれていてタイトルから簡単に想像できると思います。すなわち、欲望を抑え、モノをあまり持たず抱え込まず、毎日に感謝し質素に生きる。簡単に言ってしまえばそういうことだと思います。

 

それで、その考えが素晴らしいと思っても、その通りに実行することは難しい。本を読み終えた翌日にはもう「今日のお昼はなに食べようか、おいしいお店が近くにあったかな」なんて思ったり、ネットショッピングで次に買うものを物色していたりします。

 

それをすべて否定するものではありません。ただ、人間は耐性がついてくるので、毎日そこそこ楽しい日々でも飽きて退屈してくる、刺激のあることを望んだりする。自分の得意なことをさらに伸ばすために道具が必要と思い込んだりする。
うまくいかないのは、誰彼のせいだと決めつけたりする。

 

そういうことを見直してみよう、ということを著者は伝えたいのだと思います。わかっていても、その本筋から少しずつ離れていってしまう自分には、数か月に一度、読み返すことで、ずっと願っている「シンプルな生き方」への軌道修正ができるのかな、と思っています。

ジオラマ療法

昨年秋から、ちょっとしたご縁で、ある女性のシンガーソングライターの方を応援しているのですが、その方はたくさん本を読まれるようで、先日もあるメディアで「昔に読んだ本だけれど、今でもときどき読み返しています」と紹介された本がありました。
題名は「限りなくシンプルに、豊かに暮らす」。

著者は僧侶の方で、内容も禅の考えをベースにされたものになっています。キンドルで購入し読んでみました。個人それぞれに考え方は違うので一概におすすめというわけではないのですが、個人的には共感が多い内容でした。

その中でもとくに気になったのが「家の中にパワースポットをつくる」というテーマ記事でした。
ふつう、パワースポットといえば神社とか何か歴史のゆかりのある場所などのイメージですが、著者によると、パワースポットは自分自身が無心になれるところ、とのことです。執着心や妄想が払いのけられるのがパワースポット。その無心さが得られるなら、自分の家の中でもパワースポットが存在することになります。

具体的なことも書かれていたのですが、50cm四方ぐらいの箱に、自分だけの庭を造ってみる。そこに花を置いたり枯山水を表現してみたり。
ポイントは箱の中に心を遊ばせること、とのことでした。

これは箱庭療法のことですね。キャリアコンサルタントの分野にも直接関係のある話です。そこで浮かんだのが、鉄道模型を使った箱庭療法。ベースは少し大きくなるかもしれませんが、無心になれるジオラマ療法のようなものが実現できるかもしれません。
ということで、このジオラマ療法についていろいろ研究していきたいなと思っています。

 

 

SNS情報と若い人たちへの心配

新年明けましておめでとうございます。
2024年辰年がスタートしたばかりですが、心を痛めるニュースが続き、気持ちも沈みがちな年初です。
石川能登地震に続き羽田空港でのJAL海上保安庁機の事故という、インパクトが強すぎる出来事が元日と翌2日と連続発生したことにより、なんとなくこの1年も重さを背負い込んだような気分にもなってしまいます。
しかし、この1年を良くするも悪くするも、自分たちの心がけ次第だと気持ちを引き締め直しているところです。

さて今回X(旧ツイッター)でこれらの情報を追いかけていたのですが、あらためて情報内容の玉石混交、もしくは非常識さを認識した次第です。

「人工地震」を本気で発信し、それをリポストする人たちは論外ですが、微妙な話をそれらしく書き連ねる人、とにかく組織に因縁をつけないと気が済まない人。
さらには、地震直後い志賀原発に電話した勘違い元官僚や、原発火災など根拠ない嘘を平気で発信している元総理など、これらの方は学歴社会の頂点に立つような高いレベルの大学を出ておられますが、やってることは最低としかいいようがなく、このような人たちが過去日本を操作していたかと思うと、いたたまれなくなりますね。

いずれにせよ、フェイクも混じったSNSの情報を若い人が区別するのは、ちょっと大変だろうな、と感じました。
とくに今回の地震のような話や、ガザ地区およびウクライナの戦闘状況でのニュースは、齢を重ねた人間でも判別がつきにくいことも多いです。
そのような外国のことはともかく、国内の情報ぐらいは、若い人たちにある程度判別がつくように大人たちが何かできないか、とそのようなことを感じた正月でした。


今日の写真は、福井県三国港で撮影したもの。このカーブした突堤ブラタモリでも紹介されていましたね。
北陸つながり、ということで。
2021年2月

 

 

人こそ資源、で考えたこと

キャリアコンサルタントの勉強をしていると、テキストなどに「人が企業・組織での最大の資源」などと書かれています。
また、経営コンサルタントで実業家の大前研一氏は最近の講演で「これからの時代は、人こそが最大の資源。金や情報よりも人が大事」と言われているようです。

 

私は先週末で会社を退職しましたが、数ヶ月前、退職の意を上司に申し出たときに、ひとこと「残念だ」とは言われたましたが、引き留めの話は一切なく、辞める理由も聞かれることはありませんでした。
また、対応した上司(部長)の上にあたる本部長からも全く声をかけられることもなく、ほんとうにアッサリしたものでした。


自分は30年それなりに仕事に取り組み、管理職として責任を抱えてやってきたつもりだったけど
「この会社からすると俺は不要な人間だったんだな、辞めるのはいわゆる相思相愛ということだったんだな」
などと自分に言い聞かせたものです。

 

人こそ資源、それは組織と個人の関係性で変わるし、個人の能力でも変わるのでしょう。
ただ、この先キャリアコンサルタントとしてやっていけるなら、今回のことをいい教訓として活かせるようにしたい。すなわち、各個人の仕事に対する思いが空回りしたり、意欲ある個人が勝手な組織論に潰されることがないよう支援ができたら、とあらためて思ったりしています。